僕にとって漫画は空気みたいなものですね。
子供の頃から読み続けて、人生になくてはならないものになってます。
そんな漫画のお気に入りをいろいろ紹介していきたいと思います。
いま読んでいるのは「のだめカンタービレ」。
ちょっと前のブームの頃に一度途中まで読んだのですが、たまたま図書館に全巻揃っているのを見つけてまた読み始めました。外出の行き帰りに、一日2冊ペース。ただいま17巻です。
クラシックの指揮者を目指す千秋真一と、ピアニストの卵・野田恵(のだめ)の、基本ラブストーリーなんですが、「ラブ」の部分も面白いけれど、音楽をやっていると、その音楽にまつわる様々なエピソードに、いろいろ考えさせられてしまいます。
音楽を譜面や作曲家の意図や音楽理論からとことん突き詰めて再現しようとする、理論派でストイックな千秋。一方、そういう背景には一切囚われずに、音楽を感じたままに自分のイメージに翻訳して感覚的にピアノを弾きこなすのだめ。
どちらも天才的な才能を持っているのに、まったく正反対の2人が出会って、お互いに影響しあい、少しずつ変わっていく。
まあ、より大きく変わるのは千秋の方なんですが。野生と理性では野生の勝ちは当然ですかね。
それぞれトラウマやら、自分の才能への劣等感やら、いろんな壁にぶつかって、でも音楽が好きで前に進み続ける姿は、とても素晴らしい。
2人以外の登場人物にもいろんなタイプがいて、それぞれにそれぞれの考え方で「音楽」に向き合っている姿が、とても面白いんです。
で、思ったのは、たぶん「音楽」自身が目標じゃないと歩き続けることはできないってことです。これまでの真一のように誰か(父親とか、師匠とか、お客とか)に認められるためとか、のだめのように誰か(千秋先輩!)と一緒にいたいからとか、そういう目的だけでは、その時強いエネルギーは出せても、長続きしない。
「音楽」を愛して、「音楽」に捧げて、「音楽」のためにと思えるから、その時その時の選択を納得して選べるし、一生常にその先を見ていけるんじゃないでしょうか。
ストイックに極める人も、ただ楽しみたい人も、プロもアマチュアも、もっと広げて音楽以外の何に対しても、これは同じだと思うんですけどね。そこに志を同じくするパートナーがいてくれたら、最高の幸せじゃないですか?
今17巻では、そんな2人がヨーロッパで自分の道を探り始めていて、必ずしもそれは2人同じ方向ではないかもしれない!という展開になってきているのが、これまた続きが気になる!
それにしても彼らはまだ20代半ばなんですよね。
自分のその年代を考えると……授業サボってドラム叩いてたり、何も考えずフラフラ生きてたなあ~となんだか残念な気持ちになります。
どうやら、のだめに登場するクラシック曲のCDも出ているようなので、いつかこれを聴きながらもう一度読み返してみたいと思います。
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