本……特に小説は好きで、昔からよく読みます。
幼稚園の頃はもちろん絵本から、小学校でも
図書館に入り浸って、いろんな本を読み漁りました。
それが高じて今は無類のファンタジー好き。
いえ、持っている小説の3分の1程度ですが、
偏っていることは間違いないですね。
そんなファンタジー好きが、ここのところ
ハマったのが「ドラゴンランス」シリーズ。
足掛け1年くらいかかってしまいましたが、
「ドラゴンランス(全6巻)」
「ドラゴンランス伝説(全3巻)」
「セカンド・ジェネレーション(全2巻)」
「夏の炎の竜(全3巻)」
を、ようやく今日読破しました。
元々は、「ダンジョン&ドラゴンズ」という、人気のテーブルトークRPGゲーム・シリーズから派生した、いわゆるスピンオフ・ノベルです。
あまり詳しくないのですが、テーブルトークRPG(TRPG)というのはある世界設定とルールの中で、参加者それぞれがキャラクターになり切って冒険する、というセッションタイプのゲーム。参加者が話し合って行動を決めたり、サイコロで行動結果の判定をしたり、まさに、テーブルを囲んで、即興で繰り広げられる冒険!
楽しそうで、一度やってみたいとは思っていますが、まだ機会に恵まれません。
「ダンジョン&ドラゴンズ」は、中でも歴史の古いファンタジー系のアメリカ製TRPG。
今あるデジタルゲームのRPG、「ドラクエ」や「Final Fantasy」のルーツになったアナログゲーム、と言えばわかり易いでしょうか。
そんなアメリカの人気TRPGゲームから生まれた小説「ドラゴンランス」。
読み始めたら、久しぶりに夢中になりました。
だいたいファンタジー小説には危機がつきものです。命の危機、王国の危機、戦争の危機、世界の危機。
そんな危機を、主人公が困難を乗り越えて救うというのが柱になるですが、このドラゴンランスも例外なく主人公たちに危機が降りかかります。ドラゴンの暴走や暗黒神の陰謀、世界中で起こる戦争など、個人の力ではどうしようもないようなことばかりで、読んでいて気が重くなるほどのピンチが何度も訪れます。
そこを様々な偶然や助力や幸運やチームワークでギリギリを切り抜ける。ホントにギリギリ。そこがワクワクするところです。
登場人物は、それぞれにトラウマやコンプレックスを抱えた者ばかり。
強大な力を持つ魔術師レイストリンは、魔法の代償に体力を奪われていて病弱で、双子の兄の助けがないと、まともに冒険などできない体。逆に双子の兄である戦士キャラモンは堂々たる体躯の持ち主ですが、弟が病弱になったことを自分のせいと思い、過保護すぎるくらいいたわるのですが、それが微妙な愛憎関係になっています。
エルフと人間のハーフ、タニスは、どちらのコミュニティからも受け入れられないことで常に傷ついています。伝統ある騎士の遺志を継ぐスタームですが、じつは信奉する騎士団は当の昔に無くなっていて、孤独を抱えています。
ほかにも様々な登場人物(主人公たちの子供世代も登場します)が、それぞれの葛藤を抱えながらもチームを組んで危機に立ち向かう。当初は誰にも入れ込めなかったのですが、読んでいるうちにそれらが実に巧みにストーリーの鍵になってくるのがわかり、目が離せなくなりました。
結局そういう人間的な部分が、なにかしら自分と重なることで感情移入をして、物語に引き込んでいくんですね。
今日読み終わった「夏の炎の竜」で、一応の完結をしました。
馴染み深いキャラクターたちにも、いったん結末が訪れました。感動的なフィナーレでした。
でもどうやら、この「ドラゴンランス・シリーズ」には続きがあるようです。どこかで入手したら、また続きを楽しみたいと思います!