2011年3月20日日曜日

脳梗塞


長くサポートさせてもらっている、シンガーのクーペさんが脳梗塞をおこして再入院してしまいました。

幸い意識も体もはっきりしていて、自分から
「どうもおかしいから、病院へ連れて行け」
という、なんとも動物的感のようなもので自ら発見して病院へ。診察の結果、脳梗塞らしいので入院、となったようです。


クーペさんは数年前にやはり脳梗塞で入院。 右半身に麻痺が残るものの、見事生還を果たしています。

今回も体にどういう結果が残るか不安はありますが、 早い発見だったので軽く終わってくれるものと信じています。




そんなクーペさんが作詞し、Shifoさんが作曲した 「頑張ろう」と言う曲があります。


完成当時、不景気やうつ病や高齢化や引きこもりで元気のない 全日本人への応援ソングとして
作られましたが、今まさに 大変な状況を頑張っている日本への応援にしよう! と 考えていた
矢先でした。

こんなタイミングでなにやってるんスか!驚かせすぎだー!
まさかクーペさん自身を応援する歌になろうとは……。

どうか、何事もなく帰ってきますように!


この歌にはとってもシンプルな歌詞に、元気が出るメッセージが こめられています。
(ちなみに、映像に僕が過去に描いたイラストを使ってくれました。 あと、パーカッションも
生でレコーディングした音が入ってます)

クーペさんをはじめ、被災地の皆さん、復旧に命をかけて作業して くれているみなさん、
不安を抱えているすべての皆さんへ送ります。 ぜひ聴いてみてください。



今回発病後の、クーペさんからのメッセージがあります。
こちらもブログから転載させてもらいました。

クーペより伝言


「ど う も

く ー ぺ で す


また 脳 梗 塞 に なってしまいました

戦場 カメラマン みたいな 話し方 をすると

はっきり しゃべれますので

戦場 クーペ です

どうなることかと

思いましたが

どうにか 元気です

がんばろう という 自分の歌に

自分が 励まされるとは 思いませんでした

がんばろうにっぽん がんばろうクーペ

しょうがないを背負って

初めて出発のとき

みんなで がんばろう」


こんな時でも笑いを忘れない。
笑いの大切さを誰よりもわかっているクーペさんの本領発揮です。

みんなで笑って、不安を乗り越えましょう!


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2011年3月14日月曜日

何が正しい?


ただの大きな地震、では収まりませんでした。とにかく大変な災害となってしまいました。

虚実入り混じって、様々な情報が飛び交っていますが、本当はどれが正しいのか、なかなか判断は難しい。
政府や原発関係者の会見は、なかなかはっきりと示してくれなかったり、ネット上では愉快犯が発信元なのか、デマや詐欺まがいの情報まで出回っているようです。
計画停電の順番や、今後の交通情報も二転三転してわからない。


ただ、それはいたずらに不安をあおらないようにとの配慮だったり、偽情報が飛び交ってしまうのも、何か力にならなくては!との思いを持った人々の善意の結果だったりします。企業が必死に調整しても予定通り行かないこともある。

どんなことにも裏と表があるものですし、このような災害時です。間違いもある。

でも、今まさに本当のことが何かといえば、

瓦礫の下に埋まっていたり、道路の寸断で孤立して助けを求めている人がいる。
救助隊も近づくことができずにそのままになってしまっている多数の遺体がある。
原子力発電所では、危険な現場で命がけで作業している人がいる。
命は取り留めたが、水や食料が不足して弱っている人がいる。

そういうことだと思います。

つい自分本位になってしまったら、それを思って進みましょう。

まずはそばにいる人をいたわりましょう。

一人一人できることは小さいが、この場で何ができるか考えましょう。


直接被害をこうむらなくても、連日のネガティブな報道でうつ状態や、軽いPTSDになってしまう場合もあるかもしれません。
気にはなりますが、あまりテレビやネットを見続けすぎず、時々気分を変えることも重要です。自分も見続けて気持ちが暗くなってしまいましたが、好きな音楽を聴いたり、友人と会って話をするだけでずいぶん違いました。

自分も大事に。

みな不安で、本当のことが知りたくて、イライラして、ついどこかに怒りをぶつけたくなる気持ちもわかるのですが、まずは冷静に、そして人同士愛を持って前へ進みましょう。


僕は一介の絵描きに過ぎず、できることは少ないのに偉そうにすみません。
キレイ事かもしれないが、自戒も込めてあえて書かせてもらいました。

希望を持って、前へ!

2011年3月4日金曜日

ハマってる漫画 その1 「のだめカンタービレ」


僕にとって漫画は空気みたいなものですね。
子供の頃から読み続けて、人生になくてはならないものになってます。

そんな漫画のお気に入りをいろいろ紹介していきたいと思います。

いま読んでいるのは「のだめカンタービレ」。
ちょっと前のブームの頃に一度途中まで読んだのですが、たまたま図書館に全巻揃っているのを見つけてまた読み始めました。外出の行き帰りに、一日2冊ペース。ただいま17巻です。

クラシックの指揮者を目指す千秋真一と、ピアニストの卵・野田恵(のだめ)の、基本ラブストーリーなんですが、「ラブ」の部分も面白いけれど、音楽をやっていると、その音楽にまつわる様々なエピソードに、いろいろ考えさせられてしまいます。

音楽を譜面や作曲家の意図や音楽理論からとことん突き詰めて再現しようとする、理論派でストイックな千秋。一方、そういう背景には一切囚われずに、音楽を感じたままに自分のイメージに翻訳して感覚的にピアノを弾きこなすのだめ。
どちらも天才的な才能を持っているのに、まったく正反対の2人が出会って、お互いに影響しあい、少しずつ変わっていく。
まあ、より大きく変わるのは千秋の方なんですが。野生と理性では野生の勝ちは当然ですかね。

それぞれトラウマやら、自分の才能への劣等感やら、いろんな壁にぶつかって、でも音楽が好きで前に進み続ける姿は、とても素晴らしい。
2人以外の登場人物にもいろんなタイプがいて、それぞれにそれぞれの考え方で「音楽」に向き合っている姿が、とても面白いんです。


で、思ったのは、たぶん「音楽」自身が目標じゃないと歩き続けることはできないってことです。これまでの真一のように誰か(父親とか、師匠とか、お客とか)に認められるためとか、のだめのように誰か(千秋先輩!)と一緒にいたいからとか、そういう目的だけでは、その時強いエネルギーは出せても、長続きしない。
「音楽」を愛して、「音楽」に捧げて、「音楽」のためにと思えるから、その時その時の選択を納得して選べるし、一生常にその先を見ていけるんじゃないでしょうか。

ストイックに極める人も、ただ楽しみたい人も、プロもアマチュアも、もっと広げて音楽以外の何に対しても、これは同じだと思うんですけどね。そこに志を同じくするパートナーがいてくれたら、最高の幸せじゃないですか?
今17巻では、そんな2人がヨーロッパで自分の道を探り始めていて、必ずしもそれは2人同じ方向ではないかもしれない!という展開になってきているのが、これまた続きが気になる!

それにしても彼らはまだ20代半ばなんですよね。
自分のその年代を考えると……授業サボってドラム叩いてたり、何も考えずフラフラ生きてたなあ~となんだか残念な気持ちになります。


どうやら、のだめに登場するクラシック曲のCDも出ているようなので、いつかこれを聴きながらもう一度読み返してみたいと思います。